Wi-Fiの約100倍速い、Li-Fi(ライファイ)?
光を利用した無線通信技術「LiFi」を開発するスコットランド企業pureLiFiおよびFraunhofer HHIは12日(現地時間)、IEEEアライアンスにおけるLiFiの標準規格「IEEE 802.11bb」が批准したと発表した。Wi-Fi標準規格「IEEE 802.11」に並ぶものとなる。
LiFiは無線の周波数ではなく、通信に可視光と不可視光(赤外線)の両方を使用するのが特徴。無線のように物体を透過できないため、アクセスポイントとデバイス間がお互い直接見える必要があるが、逆にこれによって「デフォルトで軍用レベルのセキュアな通信」、「干渉/輻輳/マルチユーザーによる劣化がない通信」を実現できる。また、Wi-Fiの3分の1の遅延を実現する。
Wi-Fiや5G通信の代替技術ではなく、相互補完技術としての運用を想定している。可視光の照度に関して、pureLiFiの「LiFi-XC」の場合、60ルクスの照度で通信できるという。
このLi-Fiのポテンシャルが凄い。今までのWi-Fiの100倍を超えるスピードでの通信が可能だし、極めて傍受されにくくてセキュリティ面でも安心です。
2021年に策定されたIEEE 802.11ax=Wi-Fi 6は2.4GHz/5GHz/6GHz帯を使っていて、Li-Fiはどの周波数帯の電波を使うのかと、GHzを超えるTHz(テラヘルツ)の域に達しているとのこと。光です。
しかしながら光を邪魔するものがあると通信できません。部屋の壁で遮断され通信不可。強い太陽の光がある場所でも通信不可。ポケットLi-Fiなるものが登場してもカバンやポケット内にあれば使用不可。と弱点もある。
対してWi-Fiは使いやすい。壁や床をはさむと信号強度が減衰するものの、状況を問わずに通信できるといったメリットがあります。